デリケートゾーン

性器カンジダは自然治癒する?リスクはあるのか?

性器カンジダは自然治癒するのか?

もし陰部(デリケートゾーン)に以下のような症状が現れたら、すぐ病院へ行くことはできますか?
・生理中、デリケートゾーンにナプキンが当たる度に我慢できないかゆみや痛みを感じることがある。
・妊娠初期におりものの量が増え、白っぽくどろっとしたものが出た。
・セックスした後に痛みを感じることがある。
実は性器カンジダになったことがある人から聞いた体験談の一部になります。

これがもし風邪の場合でしたら
・早めに治すことを考え病院へ行く人
・市販薬の風邪薬を服用する人など
何らかの行動を起こし、体調を良くしようと考えます。

しかし性器カンジダの場合、すぐ病院へ行かずそのまま放置する人がとても多いです。
その理由は
・産婦人科や婦人科はなんとなく敷居が高いイメージ、行く余裕がない。
・デリケートゾーンの症状を説明するのが恥ずかしくて医師に相談できない。など
「病気を治す」というより
「我慢していればそのうち治るのでは?」と自然治癒に任せてしまう人も少なくありません。

確かに他人に陰部の症状を説明するのはとても勇気がいることで
かゆみや痛みを我慢できるのであれば、性器カンジダが自然に落ち着くのを待っていた方がいいと考えます。

原因菌であるカンジダ菌は男女問わず人間であれば口の中、皮膚、消化管、陰部に存在している常在菌になります。
に男性がかかった場合は比較的自然治癒できても
女性の場合は自然治癒することは少なく、かかりやすい真菌(カビ)になっています。
女性の陰部は構造的に複雑・高温多湿になるためカンジダ菌にとって繁殖しやすい環境になっています。
恥ずかしい気持ちや病院に行く余裕がないといって、性器カンジダを放置し自然治癒することを待っていてよいのでしょうか?

性器カンジダが自然治癒しない場合のリスクとは?

結論から言ってしまうと、性器カンジダが自然治癒する確率はとても低いです。
理由は2点あります。
・女性は男性と違い、陰部の環境が免疫力低下やホルモンバランスの乱れで真菌が繁殖しやすい環境になりやすい。
・特に生理中・妊娠中はおりものの分泌量が増え、高温多湿になりやすい。
そのため膣内にカンジダ菌が繁殖し、炎症・強い痛みやかゆみ・白色のおりものがでたりして体がSOSのサインを出していることになります。
陰部は下着など常に密着しているため、少しの擦れでも強い痛みや痒みを感じます。
それと同時に常に脳に強いストレスを体に与え続けることになります。

性器カンジダの症状は最初痒さや痛みがなくても、徐々に悪化し激痛に変化してしまいます。
痒みは辛いけど、病院には行きたくないという人ほど自己判断で間違った治療法を行い悪化させてしまうことも少なくありません。

また性器カンジダは治療しないと起こり得るリスクが3点あります。
【不妊の原因】
急激に増えてしまったカンジダ菌を排除しようと体内の白血球が増えてしまいます。
普段は体内に入ってきた菌や微生物、カビなどをやっつける役割を持っていますが、白血球は性交渉で入ってきた精子も食べてしまいます。
精子の数が極端に減ってしまうと、受精の確率が低くなり結果不妊の原因になり得ると考えられています。

【男性にもうつる病気】
性器カンジダは女性がかかりやすい病気ではありますが、低確率で男性にも感染します。
主な感染原因は免疫力低下による自己感染がほとんどですが、稀に性交渉をしたときにうつってしまうこともあります。
しかし男性の場合は性器をシャワーで洗い流すことによって菌が落ちやすく、通気性もいいため軽度であれば自然治癒することがほとんどです。
しかし包茎の人は亀頭包皮炎を発症する可能性が高くなっています。
亀頭包皮炎とは、カンジダ菌がペニスに感染してしまい尿道炎を発症します。
炎症を鎮静化させようと白血球が増え菌以外にも精子を食べてしまいます。

【赤ちゃんへの感染】
妊娠中に性器カンジダを発症し、完治しないまま産道を通って出産すると赤ちゃんにカンジダ菌がうつってしまいカンジダ皮膚炎を発症する可能性があります。
カンジダ皮膚炎はおむつかぶれやあせもに似ているため判断がしずらいですが、じゅくじゅくした赤い斑と小さな水膨れや膿が多数出る上に痒みもでてしまいます。
赤ちゃんは自分自身で対処できないため、出産前に完治しておくことが望ましいです。

性器カンジダは自分だけではなく、パートナーの男性やあかちゃん・子どもにも感染する可能性があります。
感染を広げないためにも、恥ずかしさを承知で病院へ受診すること。
恥ずかしい気持ちは誰でも持っていますが、実は病院では性器カンジダの治療は珍しいことではありません。
性器カンジダについてまだまだ知られていないことが多いため、再発しないためにも医師にしっかり相談し治療を行うようにしましょう。

性器カンジダは自然治癒に頼らない、正しい治療法

性器カンジダは自然治癒に頼っても、結局治らないことが多いです。
しかしカンジダの治療は長くかかるのではないか?と不安に思っている人もいると思います。

カンジダ菌の進行状況によって変わりますが、病院での対応はこのようになっています。
・おりものの一部を採取し、顕微鏡でカンジダ菌の有無を検査する。
・カンジダ菌がある場合膣洗浄を行い膣錠を入れて1週間経過を見る。
・1週間後経過を見てカンジダ菌が落ち着いている用であれば治療終了になります。
性器カンジダに主に使われる薬は膣錠・軟膏・クリームですが、場合によっては内服薬を併用することもあります。
検査・治療工程をみていくと、性器カンジダの治療期間は短くすぐ治る病気でもあります。
しかしカンジダ菌は常在菌であるため、免疫力低下してしまうと再発する恐れがあります。

もし性器カンジダが再発してしまった場合は、市販でもカンジダ治療薬を購入することができます。
※カンジダ治療薬は初回病院でカンジダの治療経験がないと市販で購入することができません。
再発してしまっても、一度治療法を覚えておくと対処しやすい病気です。

もし性交渉後に性器カンジダが発症した場合は、もしかしたら男性から菌を貰ってしまったということもあります。
自己発症の可能性もありますが、念のため男性にもカンジダ検査して貰い、一緒に治療することをおすすめします。

赤ちゃんがカンジダ皮膚炎になっても、抗真菌薬を塗って治療することはできます。
しかし赤ちゃんの肌は大人の半分の薄さで乾燥し易いので少しでも皮膚に気になる症状が出始めたら病院への受診をおすすめします。

性器カンジダは自然治癒する?リスクはあるのか?

・性器カンジダは陰部に起こる症状のため、放置している人が多い。
・自然治癒できると思っていた性器カンジダは放置しておくと不妊の原因・男性やこども・赤ちゃんへ感染してしまうリスクがある。
・性器カンジダの治療は病院で行うことができ、期間も1週間ぐらいと短期間でできる。
・再発してしまっても一度病院での治療経験があれば市販でもカンジダ治療薬を購入することができる。